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岐阜県のお米のブランドを紹介!美味しいと言われる理由を解説

2022年11月27日お役立ちブログ

全国的にも美味しいと言われる岐阜県のお米ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
県外ではほとんど生産されない「幻のコメ ハツシモ」を始め、各種岐阜県のブランド米を紹介し、その特徴を解説していきます。

そして岐阜県独特の風土から、美味しいお米が誕生した理由を探ってみます。
国のガイドラインである「特別栽培米」にこだわった、新ブランド米「銀の朏(みかづき)」もご紹介するので、気になる方はぜひともご覧ください。

岐阜県のお米のブランドを紹介!美味しいと言われる理由を解説

岐阜を代表するブランド米「ハツシモ」

岐阜県内で最も作付面積が多いのがこの「ハツシモ」です。
「ハツシモ」は岐阜県以外ではほとんど生産されない品種で、「幻のコメ」と称されています。

別名「美濃ハツシモ」とも言われ、その名の通り岐阜県の美濃地方が生産地です。
初霜が下りる10月下旬頃まで稲の熟成を待ってから収穫され、「ハツシモ」の名前の由来はそこから来ています。
日本穀物検定協会の食味ランキングで、約20年ぶりに平成28年産米最上位の「特A」を獲得した「ハツシモ」は、岐阜県のお米を代表するオンリーワン品種です。
大粒であっさりとした味が特徴で、冷めても変わらない風味から寿司飯としての需要があります。

岐阜のブランド米ほか6種

岐阜のブランド米には「ハツシモ」のほかにも、その魅力的な味わいを堪能できるブランド米が各種あります。
その中でも、岐阜のブランド米として定評のある、人気の6種を紹介します。

①コシヒカリ

「美濃コシヒカリ」や「飛騨コシヒカリ」とも呼ばれているこのブランド米は、作付面積は岐阜県内では2番目に多い品種となります。
飛騨や恵那の山間高冷地から美濃の平野部まで広く栽培されており、その甘味ともっちりした粘りが特徴のコシヒカリはふっくらと炊き上がるので、和食として最適です。

②ひとめぼれ

「コシヒカリ」を親として宮城県で誕生した「ひとめぼれ」ですが、その粘りと甘みや香りから岐阜でも人気の品種となっています。
冷害に強いのがその主な特徴です。
どのような料理にも合い、和食、中華、洋食といった食の種類を選ばずに組み合わせられます。

③あきたこまち

「コシヒカリ」を親として秋田県で開発された「あきたこまち」ですが、そのツヤと粘り、しっかりとした粒感から岐阜でも人気の品種となっています。
早生品種であるため収穫時期が早いのが特徴で、新米が味わえるのは9月上旬からです。

外食や弁当でも需要があり、牛丼チェーンの松屋では「あきたこまち100%使用」とうたっています。

④あさひの夢

ハツシモの系統を継ぐ、愛知県で誕生した「あさひの夢」ですが、大き目の粒とさっぱりした味から岐阜でも人気の品種となっています。
ハツシモと同じ晩成品種ですが、こちらは栃木県を始めとする関東でも広く生産されています。

口当たりがあっさりとしている分、おかずの味を引き立ててくれるのでその種類を選びません。

⑤ひだほまれ

岐阜県で開発された「ひだほまれ」は、岐阜県オリジナルの酒造好適米品種です。
1981年には岐阜県の奨励品種となりました。
その名前の通り飛騨地域が主な生産地であり、粒が大きくて色が白く、一般的な酒米「山田錦」とは醸造特性が異なるのが特徴です。

県内の酒造メーカーで需要がある品種となっています。

⑥高山もち

岐阜県で開発された「高山もち」は、ミョウジョウの中から発見されてより抜かれたもち水稲で、岐阜県のオリジナル品種になります。
1973年には岐阜県の奨励品種となりました。

飛騨地域が主な生産地であり、粘りが強くて色が白いのが特徴です。
もち米として、お餅やおはぎを主とした和菓子で需要がある品種となっています。

岐阜のお米が美味しいと言われる理由

岐阜のお米は、美濃、飛騨、恵那地域で主に生産されており、その地域独特の風土を生かして風味豊かなお米を作り出しています。

美濃地域は北側の美濃越前山地を目の前にした盆地状の平坦地にあり、大半が山林で占めるこの地域は土壌が肥え、豊かな水資源の地域です。
一方、飛騨・恵那地域は険しい山間部の高冷地にあり、澄んだ空気と山に磨かれた良質な水で満たされた地域になります。

その地域の恵まれた土壌や気候といった風土を上手に生かした米づくりをし、その地域に相応しいお米の品種としての、定評あるブランド米を生み出しているのです。
残留農薬検査にも県全体で取り組んでいるほか、国のガイドラインである「特別栽培米」への取り組みも積極的に行われています。

特別栽培米にこだわった「銀の朏(みかづき)」

国のガイドラインである「特別栽培米」ですが、これは農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿って栽培されたお米です。
特別栽培米とは、化学合成農薬及び化学肥料の使用削減のために削減割合を目標として定め、その数値目標に適合したお米です。

生産された地域で慣行的に行われている使用状況を基に、化学合成農薬の使用回数が50%以下、かつ化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培されたお米になります。
この基準を満たすために、全国各地域で食の安全性を目標に取り組んでいるのです。

その特別栽培米にこだわった新しいブランド米が岐阜にはあります。
2000年9月に岐阜県下呂市で、コシヒカリの中から偶然発見された新品種「いのちの壱」です。
その「いのちの壱」を基に、新たな生産グループ「合同会社まん丸屋」が栽培して2013年から販売しているのが「銀の朏(みかづき)」です。

その特徴はコシヒカリの1.5倍はある粒の大きさと眩しく輝くツヤともちもちとしていてハリがあります。
美しい米粒の象徴である「銀」に、米粒に入っている特徴的な白い筋を「三日月」に見立てたのが、この名の由来となっているのです。

まとめ

本記事では、岐阜県のお米について解説しました。
今回の記事で、岐阜自慢のブランド米には、岐阜を代表するハツシモを始めとしてさまざまなものがあるのをご理解してもらえたでしょう。

岐阜独特の風土から、美味しさの秘密も紹介しました。
「特別栽培米」にこだわった新ブランド米「銀の朏(みかづき)」は、安心して口にできる美味しいお米と言えるでしょう。

TVでも紹介された飛騨高山のカヌレのお店『アマヤカ亭』