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岐阜の伝統料理、五平餅の魅力についてお伝えします!
2023年07月07日お役立ちブログ
日本の伝統料理のひとつに五平餅があります。五平餅は中部地方の山間部に伝わる郷土料理です。特に岐阜の五平餅は有名で、日本を代表する料理だと言えるでしょう。
とは言うものの、何となく名前は聞いたことがあるけれど、どんな料理なのか実際に知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、五平餅の特徴、歴史、楽しみ方、作り方、五平餅がおいしいお店など、五平餅に関するあらゆることについてご紹介します。
この記事を読むことで、きっと五平餅の魅力に取りつかれること間違いないでしょう。
五平餅について詳しくなったあとは、ぜひ五平餅を実際に食べてみてください。
五平餅とは
五平餅は、長野県の木曽・伊那地方、岐阜県の東濃地方東部、愛知県三河地方一帯の山間部に広まる伝統料理です。
つぶした米を串に巻き付け、たれをつけて焼いて作ります。
形は平べったく一般的にはわらじ型をしていますが、地域によって違います。岐阜県、長野県ではだんご型をしています。
味はたれによって決まり、醤油、味噌、ごまなどさまざまなものが塗られています。くるみを塗ったものもあります。地域によって味に違いがあり、味噌だれを塗るのは主に愛知県で、岐阜県の馬籠宿や長野県の妻篭宿近辺では、醤油ベースのたれにごまやくるみが塗られるものが多くなっています。南信州ではくるみだれが使われています。この他にもねぎ味噌だれを使用している地域もあります。
このように、地域によって特色があるのが五平餅の特徴であり、大きな魅力となっています。
五平餅の歴史
五平餅は古くから人々に愛されている郷土料理ですが、その生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。五平餅の歴史について紐解いてみましょう。
発祥
五平餅の誕生は江戸時代中期にまでさかのぼります。
江戸時代中期、木曽地域ならびにその周辺地域で木こりたちが伐採した木の枝にご飯を塗り付け、焚火で焼いて食したのが始まりとされています。やがて、木こり以外の山仕事全般をしている人たちにも食べられるようになり、しいては収穫祭といった祭事に安全祈願として奉納されるようになりました。
その後、さらに周辺地域に広まり今日に至ります。
名前の由来
名前の由来については諸説ありますが、神にささげる御幣(小判)に形が似ていることからこの名がついたという説や、上杉謙信と武田信玄の戦で有名な川中島の戦いの中で五平という美濃出身の人物が兵士に振舞ったことが始まりという説があります。
このように名前の由来ひとつ取っても非常に奥深いのです。
五平餅と日本文化
五平餅は文化に根付いた料理です。
まず真っ先に思い浮かぶのが、祭事のお供え物ということでしょう。
秋の収穫時期に、収穫したばかりの新米で五平餅を作り、豊作の感謝と来年の方策を祈願して奉納されています。
お供え物の他にも、人々の食の中心として長きにわたり食されてきました。時には客人のおもてなすためのご馳走として振舞われました。
現在では、地元住民だけではなく観光客からも愛される料理として、その名は全国のみならず世界中の人々に知れ渡っています。
このように、時代を越えて愛され続ける郷土料理、それが五平餅なのです。
五平餅の楽しみ方
五平餅はおいしい料理として食することが楽しみのひとつですが、それ以外にもさまざまな楽しみ方があります。
五平餅の楽しみ方についてご紹介します。
お花見の席に
お花見の席で食べる五平餅は、五平餅の良さをさらに引き立ててくれます。
岐阜には百十郎桜で有名な新境川堤の桜並木や淡墨公園の桜、荘川桜など数多くの桜の名所があります。満開の桜の中で五平餅を食すれば、春の穏やかな気候の中で心も安らぐこと間違いありません。
観光名所で楽しむ
観光名所の茶屋、道の駅で売られている五平餅を食べるのも味わいのひとつと言えます。
特に、恵那峡では大自然の清流の中で、秋には紅葉も楽しむことができます。
五平餅を食べることで、観光気分を味わうとともに、岐阜の歴史に触れることができたという心地よい気分を味わうことができます。
食べ比べをしてみよう
先ほどご説明した通り、五平餅は地域によって味が違うことが特色です。
地域ごとに違う五平餅を食べ比べるのも楽しみのひとつです。
食べ比べることにより、その地域についてより深く知ることができ、五平餅の奥深さを堪能することができるでしょう。
五平餅を手作りで
実際に五平餅を手作りで作ってみることも楽しみのひとつです。
自分で作った五平餅だけに感慨深いものがあり、五平餅のおいしさを心の底から楽しむことができるでしょう。
一手間加えてオリジナルの五平餅を作ってみるのも新たな発見があり面白いかもしれません。
五平餅の作り方
実際に五平餅を作る手順をご紹介します。
ぜひおうちで作ってみてください。
手順
1. 炊いたお米をすりつぶす
2. すりつぶしたお米を串に巻き付ける
3. 串に巻いたお米を素焼きする
4. 素焼きしたお米にたれを塗る
5. たれを塗ったお米を二度焼きする
いかに簡単に五平餅ができるのかおわかりいただけたかと思います。
さらにいろいろなアレンジを加えることもできます。アレンジを加えることで、我が家にしかないオリジナルの五平餅をご家族で楽しむことができるでしょう。
おいしい五平餅のお店3選
ここまで五平餅に関するいろいろなことについて解説してきました。ここまで読んだみなさんは、既に五平餅の魅力に取りつかれているのではないでしょうか。
そこで、ここではおいしい五平餅を食べることができるお店を3つご紹介します。
二四三屋
高山本町二丁目商店街の一角に軒を構える、創業六十年のだんご屋です。
だんごの他に五平餅を楽しむこともできます。
昔懐かしいたたずまいのお店で味わう五平餅は感慨にひとしお。
やさしい気持ちにさせてくれること、間違いありません。
店舗名:二四三屋
住所:岐阜県高山市本町2-25
URL:https://www.honmachi-2chome.jp/shop/info_no81.html
あまから本店
格式高い店構えのあまから本店。
いかにも五平餅の食べ処といった風格を漂わせています。
五平餅定食はもちろんのこと、一人前(五串)を堪能することができます。
五平餅以外にも期間限定で味噌おでんを楽しむこともできます。
一度は訪れてみたい名店です。
店舗名:中山道大井宿 あまから
住所:岐阜県恵那市大井町295-12
URL:https://amakaragoheimochi.jimdofree.com/
恵那峡さかえ屋
恵那峡の清らかな川辺にたたずむさかえ屋。
新鮮な天然鮎に加え、くるみ五平餅を楽しむことができます。
自然豊かな恵那峡で食べる五平餅は、また違った味わいがあります。
恵那峡を訪れる際には必ず立ち寄りたいお店です。
店舗名:栄屋本店
住所:岐阜県恵那市大井町2697-12
URL:https://sakaeya057.shop-pro.jp/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
五平餅は歴史が深く、郷土に根差した伝統料理であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
中部山間地ならではの文化に育まれ、江戸時代から現在に至るまで広く人々に愛され続けていることが何よりの証拠です。さらに同じ中部地方でも地域によって形や味に違いがあり、五平餅の奥深さを感じ取ることができます。
五平餅は地元の味を楽しむことができるのはもちろんのこと、簡単に作ることができます。それがさらに五平餅の存在を身近に感じさせるのではないでしょうか。
おいしい五平餅を求めて、ぜひ岐阜に訪れてみてください。